肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
正常の状態であれば自然に浮き出ている肩甲骨が、姿勢が悪く猫背の状態や、普段デスクワークの仕事をしていて常に同じ姿勢になり体を動かさないなど様々な原因によって筋肉が固まってしまい、本来浮き出るはずの肩甲骨が埋もれてしまうことがあります。そんな肩甲骨を、固まってしまった筋肉や関節を『剥がす』ような手技を行い、肩甲骨全体の可動域を広げると共に肩甲骨元の浮き出る状態にしていくものです。肩甲骨はがしと聞いて「痛いのかな?」というイメージを持ったりするかと思いますが、『剥がす』といっても、肩甲骨そのものをベリベリ剥がすのではなく、肩甲骨が埋もれてしまっている原因の固くなってしまった肩甲骨周囲の筋肉や関節をアプローチして、動きの悪くなっていた関節の可動域を広げていきます。
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨周りが固くなる原因は様々で、普段仕事がデスクワークの方や、スマホ・パソコンゲームを長時間していたりすると、肩が前のめりになったり姿勢が前傾していたりと体に負担が掛かりやすくなります。また、運動不足で普段から体を動かしてない人や、睡眠不足、アルコールを過剰に摂取している方なども、筋肉が固まりやすくなる原因になり肩甲骨周りの動きが悪くなり、次第に肩甲骨が埋まってしまいます。
そうなってしまうと、段々関節も固まってきてふとした時に肩を上に上げようとしたら上がらなくなってしまう。いわゆる『四十肩・五十肩』に繋がったり、筋肉が固まることによって本来全身に通うはずの血液や栄養が十分に行き渡らなくなり、首の痛みや腰痛、冷え、頭痛など、様々な体の不調に繋がる可能性があります。 -
肩甲骨はがしをするメリットとは?
肩甲骨はがしをするメリットは沢山ありますが、特に効果として実感されやすいのが『肩コリの解消』です。
元々肩コリを感じることの多い筋肉の僧帽筋は肩甲骨に繋がっていて、また、肩を動かすために必要なローテーターカフ(回旋筋腱板)なども全て肩甲骨に付着しており、そこを緩和してあげることにより肩関節の可動域が広がるのは勿論のこと、血流の流れも良くなり筋肉が柔らかくなっていきます。
更に姿勢の改善にも効果が見られます。猫背の方に多く見られる内巻肩は、体の前方に付いているか筋肉が、前傾姿勢を続けたことにより収縮し、固まった状態のことを言います。そうなった場合でも肩甲骨はがしをしてあげることにより固まってしまった筋肉が柔らかくなり、肩も元の位置に戻りやすくなります。
肩甲骨周辺には、『褐色脂肪細胞』という代謝を上げてくれる細胞が多く存在し、刺激してあげることによりリンパの流れなどが良くなります。
自分でできる肩甲骨はがし
お仕事中やお勉強中等、ふとした瞬間に肩の辛さを感じても、今すぐには整骨院には行けないな…という方でも、隙間時間に簡単にできる『セルフ肩甲骨はがし』をご紹介致します。
①背筋を伸ばし、片方の手で頭の横(側頭部)
を当て、もう片方の手は背中に回します。
②頭の横に当てた手をそのまま押し込み、首を横に倒していきます。この時、肩は上がらないように注意してください。
10秒経ったら反対も同様に行います。
ポイント:首と肩の付け根が伸びている感覚があったらOK!
③手を肩に置き、そのまま肩を前に5回、後ろに5回ずつゆっくり回していきます。
ポイント:肩甲骨が動いているのを意識しながら行います。
④手を後ろにまわし手を繋ぎ、そのまま背筋をグッと伸ばします。5秒ずつを3セット行います。
ポイント:肩甲骨を背骨に引き寄せる感覚を意識しながら行います。
当院の肩甲骨はがしとは?
当院の肩甲骨はがしは、『短時間で最大の効果』をモットーに行っています。そのため、施術時間自体は5~8分ほどになります。
肩甲骨はがしを行う前に徒手検査を行い、現在の肩の可動域などを数字で確認します。その後に普段肩を動かした感覚などの確認した後に施術に入ります。冒頭でも説明しましたが、肩甲骨”はがし”という言葉を見て痛いかも、もいうイメージを持たれる方も多くいらっしゃるかと思いますが、直接肩甲骨をベリッと剥がすのではなく、周囲に付いている筋肉や関節へアプローチして緩めていく手技になっているため、安心して行うことができます。
当院の施術メニューの中では1番短い時間のメニューにはなりますが、施術した後は「肩がスッキリした」「腕を上げるのが楽になった」などのお声がほとんどです。また感覚だけでなく、徒手検査を同様に行っても、施術前は背中で手が組めなかった方でも、施術後は触れるようになった、組めるようになったという方が多く見られます。
肩が凝っている、肩甲骨が埋もれている、というのが当たり前だと思わず、当院の肩甲骨はがしを受けて、元の綺麗な肩甲骨を取り戻しお身体を良くしていきましょう。